40代サラリーマンが考える早期退職

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お金、資産運用とFIRE戦略
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昨日は「リストラされてもいいと思ったとき」について書いてみた。今回はその延長として、会社に制度として存在する「早期退職」について考えてみたい。

私の勤める電力会社には、40歳・45歳・50歳以降に申し込める「早期退職制度」がある。ただし、この制度はリストラではなく「自己都合退職扱い」となる。
そして年齢が若いほど割増率が大きい仕組みである。実際、この制度を利用して退職する人も毎年それなりの人数いる。
私の場合、現在47歳なので、次に応募できるのは50歳のときである。

50歳での退職をシミュレーションしてみる

もし50歳で退職した場合、退職金には上乗せがつく。私の場合、現時点での想定額は約1300万円である。役職があればもっと多くなるだろうが、退職金がもらえるだけでもありがたいことだと思う。

一方で負債もある。住宅ローンは50歳時点で約2000万円残る見込みだ。そのため退職するならば、このローンは一括で返済しゼロにする必要があると考えている。まずは住まいの確保である。

そして現時点での金融資産はおおよそ1000万円。加えて不動産を2軒所有している。1軒は来年ローン完済予定で、もう1軒には約600万円のローン残高がある。市場価格は2軒合わせて1億円ほどと見込んでいる。不動産からの賃貸収入は毎月20万円程度だ。

50歳で退職するならば、退職金1300万円と金融資産1000万円を使って住宅ローンを一括返済し、さらに生活防衛資金として300万円ほど残すのが理想と考えている。
しかも、運よく大きな景気後退がなければ、今の金融資産も数年で10〜15%程度は増えているかもしれない。

不動産からの月20万円の収入は大きな安心材料であるが、それだけでは心許ない。やはりサイドFIREという形になるだろう。そうなると、退職までの3年間で毎月10万〜20万円を稼げる副業や働き方を模索する必要がある。

転職も選択肢の一つだと思う。ただし生活のためではなく、やりたいことを実現するための転職を考える。その自由度は「早期退職だからこそ」の価値とも言えるだろう。


早期退職のリスクと不安

シミュレーション上は可能に見えても、不安が全くないわけではない。

まず大きいのは「収入が途絶える恐怖」である。これまで当たり前に毎月振り込まれていた給料がなくなるのだ。給料というもののありがたさを、改めて痛感する瞬間でもある。

副業で稼げるかどうかも未知数だ。世間では「10万円くらいなら誰でも稼げる」と軽く言われるが、実際はそんなに甘いものではないと感じる。私自身、5万円を安定して稼ぐことですら高いハードルだと思っている。

転職の可能性についても、50歳を超えると現実的にはかなり厳しいと感じる。転職市場が活発になったとはいえ、中心はやはり若年層である。特別なスキルや経験がないと難しいのが現実だ。
ましてや庶務的な業務ばかり担当してきた私のような社員は、他社で通用するスキルが不足していると感じる。自分のキャリアを振り返ると、飼い殺しにされてきたように感じる部分すらある。

さらに、退職後は社会とのつながりが薄くなる。人との交流がなくなると、精神的にも身体的にも老け込むと言われる。お金の問題以上に、何をして過ごすか、どう社会と関わるかを考えることもとても重要だと思う。


対策として考えていること

早期退職のリスクと不安について、資金面や社会とのつながりを主に考えてきたが、対策としては次のようなものがあると思う。

  1. 退職時期をずらす
     制度上50歳以降は毎年早期退職を選べるので、1〜2年延ばすのも一つの手であると考える。数年であるが、その間にローンは減り、貯金も積み上がる。
  2. 不動産の売却・組み換え
     2軒のうち1つを売却すればまとまった資金が得られる。その資金をオルカンや高配当株に回せば、安定したキャッシュフローが期待できる。不動産から金融資産への組み換え戦略だ。管理の手間も、不動産より金融資産の方が少なくて済む
  3. 退職後の過ごし方を明確にする
     退職後の目的、やりたいことを真剣に考える必要があると感じる。だらだら過ごしては心身に悪影響が出る。理想は「好きなことをしながら稼ぐ」サイドFIREである。転職よりも、趣味や強みを活かして収入を得ることができれば最高であると思う。

まとめ

少し空想的ではあるが、50歳での早期退職を考えてみた。私の会社は組合が強いためリストラをしない可能性が高いが、仮にリストラ対象になり上乗せ退職金がもらえるならば、50歳を待たずに退職しても良いと考えている。

しかし、現実的には制度として存在する「自己都合扱いの早期退職」が道筋になると思う。資金面だけを見れば不可能ではないが、早期退職にはメリットもある一方で、怖さもあると感じた
いざリストラが行われたとき手を挙げられるか、あるいは50歳になったとき早期退職に踏み切れるかという疑問も残る。いろいろ考察してみたが、実際に行動に起こすとなると難しいとも感じる。

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