本日のブログは、相当卑屈な内容になる。読んで不快に思われる方もいるかもしれないが、「卑屈だからダメなんだ」「甘えている」などのご意見は、どうかご遠慮願いたい。叱責されると本当に凹んでしまうのである。
①筆頭課という名の「庶務担当」
現在の私の部署は、環境や再生可能エネルギーを扱う部門である。しかし、私が所属しているのは「筆頭課」というチームだ。筆頭課と聞けば、部門の窓口的な重要な立場に見えるかもしれない。だが実態は、単なる「庶務の何でも屋」に過ぎない。
これは今回に限った話ではない。過去の部署でも、まずは筆頭グループを割り当てられ、その後に異動してもグループ内での庶務取りまとめ役を任されてきた。振り返れば、発電所の三交代勤務以外のほぼすべての配属で、庶務業務が中心だった。
②WAIS検査で見えた「能力の歪み」
以前の記事「ASD・ADHDグレー診断を受けたきっかけと気づき」で記載したが、私はWAISという知能検査を受けた。
その結果、処理速度の項目が著しく低かった。これは、単純作業であっても時間がかかり、不注意によるミスが多くなる傾向を示しているらしい。実際、私はケアレスミスが多く、業務でもたびたび指摘を受ける。
逆に、言語理解や知覚推理は高めの数値だった。この歪な認知特性が、私の得意不得意をより明確にしているように感じている。
③庶務がこなせない人間は「できない人」
庶務や雑務は、「誰にでもできる簡単な仕事」として扱われがちである。そのため若手や異動者がまずは任される。実際、私もそうだった。
そして、庶務業務を難なくこなせる者には、より専門性のある業務が割り振られていく。一方、庶務でつまずいた人間は「簡単なこともできない奴」と判断され、何年たっても同じ業務をやらされることになる。
④ASD・ADHD・吃音の三重苦
私自身、マルチタスクが苦手であり、複数の人との調整や意見集約など正確さとスピードが求められる業務が不得手である。さらに吃音の傾向もあり、コミュニケーションの際、詰まりや沈黙が生じてしまうことがある。私のことをよく知らない多くの社員は、「なぜこの人はまともに話せないのか」と不信感を抱くかもしれない。
ある上司からは「どんなに良い仕事をしても、ミス一つでゼロ点だ」と言われた。
ある先輩からは「まともに会話できない奴は、裏方しか回ってこない」とも言われた。ASD・ADHD・吃音持ちの人間には、なかなかキツイことばである。
⑤「庶務=簡単」は本当か?
私は庶務が簡単な仕事だとは思わない。情報を整理し、同時に複数案件を処理し、不特定多数の関係者と調整し、さらに臨機応変に動く必要がある。これらは高い情報処理能力と柔軟性が求められる仕事であり、決して「誰でもできる仕事」ではないと思う。
ただし、世の中ではそうは見なされない。庶務は「できて当然」とされるため、うまくやっても評価されず、ミスをすれば減点される。常に減点方式の世界である。
⑥技術も語学も、活かせず終わるのか
私は化学を専攻し、技術系として採用された。入社後には自己啓発で英語・中国語を学び、電気主任技術者、高圧ガス製造保安責任者、公害防止管理者などの資格も取得した。
だが、これまでこれらが活かされることはなかった。庶務業務がうまくできないために、それらを活かす機会も与えてもらえないのだと思う。そのため専門的なキャリアも実務経験も無く、転職しようにも社外で通用するスキルが無いのである。
⑦「100mが遅いからマラソンも無理」は違う
自分の状況は、ランニングに例えるなら「100m走のような短い距離ですら人並みの速さで走れないから、マラソンのような長い距離は無理だ」と言われているようなものである。短距離走が苦手でも、マラソンのような長距離の適性がある人もいる。庶務(=短距離)が人並みにできないために、専門業務(=長距離)に挑むチャンスすら与えられない。
⑧ついたレッテルは、簡単には剥がれない
一度、庶務でつまずくと「できない人」というレッテルが貼られ、それは年数が経っても簡単には剥がれない。多少うまくこなしても、ほんの少しの失敗で「やっぱりダメだ」と言われてしまう。
私は今も、「プリンターの不具合対応」「社内外アンケートの集約」「募金の集金」「雑誌の回覧」「名刺の発注」「クレーム対応を含む社内外からの依頼処理」「その他、無数の雑務」など、まさに「裏方中の裏方」業務を担当している。
⑨終わりの見えない「ダメ社員」ループ
入社して20年以上が経過したが、やっている業務は新入社員やパートでもこなせるものばかりだ。自分を卑下するつもりはないが、技術系として採用された同期で、ここまで裏方業務ばかりやっている者はほとんどいないだろう。
誤字脱字、どもり、気の利かない発言――。そんなミスが積み重なり、「ダメ社員」「窓際社員」という扱いをされているのが現状である。
電話や対面での調整も、うまく言葉が発せられず沈黙してしまうことがある。職場にいると、嫌でも自分のダメさ加減を痛感させられる。そして、「私は会社員としてのセンスがないのかもしれない」と思ってしまうのだ。
最後に
私にも、会社に貢献したいという気持ちはあった。専門性を活かして、役立ちたいという思いもあった。
だが、庶務でつまずいた私は「ダメ社員」のレッテルを貼られ、今はもうそれを剥がす気力もない。
もしかしたら、私と似たような境遇の方もいるかもしれない。もしそうした方に少しでも「自分だけではない」と感じていただけたなら、幸いである。
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