私もあと少し酷ければ支援学校、A型作業所行?

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発達グレーと向き合う
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前任の部署では毎日怒られ、呆れられる日々で、本当にダメな社員だったと思う。
過去のブログ「これは評価されないと悟った瞬間 〜不公平な人事面談」でも書いたように、人事考課面接を受けさせてもらえなかったり、「相性が最悪だった係長との仕事」「ASD・ADHDグレー診断を受けたきっかけと気づき」に記したように、言われた通りにすらできないなら病気ではないか、とまで言われたこともある。

あのときは、「もしASDやADHDの傾向がもう少し強ければ、私は通常学級ではなく支援学校に通っていたのではないか」と考えていた。そんな中で「周りには迷惑ばかりかけているし、A型作業所に行った方がいいのではないか」と本気で思ったこともあった。
今回は、そのA型作業所について整理してみたい。

A型作業所とは何か

A型作業所は、正式には「就労継続支援A型事業所」と呼ばれる。障害者総合支援法に基づく福祉サービスの一つで、一般企業で働くのが難しい人が雇用契約を結んで働ける場所だ。

B型作業所との大きな違いは「雇用契約の有無」である。B型は契約がないため、工賃は月数千円から1〜2万円程度のことが多い。一方、A型は労働契約を結ぶため最低賃金が保証される。ただし収入は決して多くなく、フルタイムで働いても月10万円前後が一般的だ。

仕事内容は軽作業や清掃、農作業、部品の組み立てなどシンプルなものが多い。中にはパソコン業務やデザインを取り入れている事業所もあるが、地域や事業所ごとに特色の差が大きい。


どんな人が行けるのか ― 利用条件

では、誰でもA型作業所を利用できるのかというと、そうではない。基本的には以下の条件が必要になる。

  1. 障害者手帳を持っていること
     身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳など。障害者手帳には、減税や公共料金の割引といったメリットもある。
  2. 医師の診断書や意見書があること
     手帳がなくても「障害福祉サービス受給者証」を取得できるケースがある。ASDやADHDの場合も、診断があれば利用可能である。
  3. 就労が可能な体力・意欲があること
     A型はあくまで「雇用契約」を結ぶため、毎日ある程度の時間働けることが求められる。

自治体によって細かな条件は異なるが、要は「一般企業で働くのは難しいが、サポートがあれば働ける人」が対象である。


ASD・ADHDとA型作業所の相性

ASDやADHDの特性を持つ人にとって、A型作業所は良い面と悪い面の両方がある。

良い点は、支援員が間に入ってフォローしてくれることだ。コミュニケーションが苦手でも、直接上司から叱られるのではなく、支援員を介して調整してもらえる。仕事も単純作業が多く、マルチタスクや人との関わりが苦手な人には合う場合がある。

一方で、仕事内容が単調になりやすくスキルアップにはつながりにくい。給与も最低賃金レベルで、生活費をまかなうには不十分だ。自立へのステップとしての意味はあるが、長期的な就労先としては物足りなさを感じるだろう。また、事業所によっては人間関係のトラブルもあると聞くので、選ぶときには注意が必要だ。


私が考えたこと

私は40代のサラリーマンとしてなんとか働き続けているが、毎日がギリギリだ。ASD・ADHDの傾向に加えて吃音もあり、コミュニケーションでは常に苦労している。正直なところ、今でも職場では余計なことを言ってボロが出ないよう、最低限しか話さないようにしている。

特に前任の部署にいたときは「もしもう少し症状が強ければ、私はA型作業所に行っていたのではないか」と真剣に思っていた。給料は減るが、サポートのある環境であれば上司や同僚に迷惑をかけずに済み、怒られたり無視されることもなかったのではないかと思っていた。

今の職場ではそこまで厳しく怒られることはないが、それでもA型作業所は「最悪の場合の保険」として頭の片隅に置いておきたいと考えている。。


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