職場での飲み会は、必ずしも全員が楽しみにしているイベントではない。私自身、できる限り避けてきた側の人間であり、その理由や背景については他の記事でも述べてきた。今回は、私がこれまで実践してきた「飲み会の断り方」について、具体的な方法と心構えを紹介したい。
私なりの飲み会の断り方
①「予定がある」と伝える
もっとも自然で無難な断り方である。
特に近年のコロナ禍以降はプライベートを重視する傾向が強まっており、予定の詳細まで詮索されることは少なくなったと思う。
- 例:家族との食事、子どもの習い事の送迎、社外の友人との先約など。
- 注意点:毎回「予定がある」と断っていると、付き合いが悪いと思われる可能性もある。
②「翌朝が早い」と伝える
飲み会が行われるのはたいてい金曜などの休日前が多い。
そのため、「翌朝に運転する予定がある」「朝から外出するので早く寝たい」といった理由も有効である。
- 例:運転を伴う予定 → 飲酒運転リスクへの配慮を強調できる。
- 弱点:「飲まなくていいから顔を出すだけでも」と言われがちで、やや押しが弱い。
③「お酒が飲めない」と伝える
体質的に飲めない場合は素直に伝えるのも一つの方法であると思う。
しかし、酒を飲まない人でも参加する職場文化がある場合は説得力を失う。また「飲まなくていいから顔を出すだけでも」と言われる可能性もある。
- 嘘をついてはいけない。社外で飲んでいるところを見られると信用を失うリスクがある。
- こうして書いておきながら、私の場合、プライベートな付き合いで飲むことがあるため、この方法は使ったことがない。職場の人に目撃される恐れがある。
④正直に「行きたくない」と伝える
少々強引かもしれないが、はっきりと「行きたくない」と意思表示することも一つの方法だと思う。
40代後半にもなると、理由を考えたり、行かない言い訳を説明するのが面倒になる。そのため、最近ははっきり「行きたくない」と言うことが多い。
- 必要以上に誘われなくなる半面、角が立つ可能性もある。
- 将来がある若手社員にはおすすめできないが、私のように「会社員としての先が見えている人間」にはありだと思う。
- 「社会人なんだから…」という説教には、軽く聞き流すスキルが必要である。
- ある程度の開き直りと割り切りが必要である。
断りやすい「地盤」を作る
①スケジュール表を活用する
職場のスケジュール表があれば、飲み会が入りそうな日には事前に「私用」として予定を入れておく。特に忘新年会、歓送迎会などは開催日がある程度予想できるのでこの方法は使えると思う。
- 例:12月の金曜夜など、忘年会が想定される日には「18:00〜私用あり」と記載。
- これにより、「先約あり」という状況を作り出せる。
②「飲み会には来ない人」というイメージを定着させる
継続的に参加を避けることで、次第に誘われなくなる傾向がある。
- リスク:付き合いが悪い、協調性がないという評価につながる可能性。
- 若い社員や今後昇進を目指す人にはおすすめできない。
- 逆に、家庭や趣味を優先したい人、社外のネットワークに力を入れたい人には向いている。
- この方法もある程度の開き直りと割り切りが必要である。
おわりに
飲み会参加を避けてばかりでで「社会人としてそれでいいのか?」といった意見もあるだろう。だが、この歳になると職場にも先が見えてしまい、これ以上無理に参加する必要はないと思ってしまう。
もちろん、職場の空気や評価とのバランスは重要であるため、この記事を参考にする際は自己責任でお願いしたい。
おそらく、今後も同様の理由で飲み会はのらりくらり逃げると思う。
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