どうにもならない時期がある ~メンタルを病まないために

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自己肯定とメンタルケア
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会社員として働いていると、良い時もあれば悪い時もある。これは誰もが経験することである。しかし、時にどれだけ努力しても、状況が一向に好転せず、仕事が進まない時期がある。まさに「四面楚歌」といった状況だ。今回は、そんな「二進も三進も行かない」時期に私が体験したこと、そして救いとなった「第3の世界」について記しておきたい。

どれだけ努力しても結果が出ないとき

できる人であれば、多少の逆境にも耐え、乗り越えていくことができるかもしれない。不得意な仕事を任されたとき、相性の悪い上司・同僚との業務、極度の多忙な部署への配属――こうした試練を糧に成長していく人もいるだろう。

しかし現実には、会社員である以上、配属先も、誰と一緒に仕事をするかも、どんな業務を任されるかも、すべてが「運」によるところが大きい。運悪く、悪条件が複数重なれば、どれだけ努力しても、どうにもならない状況に陥ることがある。

優秀な人でも崩れるときがある

かつて「できる社員」として評価されていた人が、異動先でメンタルを病んで長期休職する――そうした話は決して珍しくない。
どんなに優秀な人でも、環境や人間関係、仕事内容によって力を発揮できず、落ちぶれるということもある。

私のような「並以下」の社員にとっては、なおさら有り得る話だろう。さらに、悪条件が重なれば、メンタルを病む可能性は常にあると感じている。

趣味の世界に救われた

30代半ば、私はまさにその「どうにもならない時期」にいた。膨大な業務量がのしかかり、残業は夜10時を超える日が半年以上も続いた。ひどい時は、午前様が続くこともあった。提出資料は上司の方針変更で何度も作り直され、別部署からの依頼も容赦なく次々と舞い込んできた。

人間関係もギスギスしていた。私自身も疲弊していたが、他チームはさらに長時間残業をしており、私のチームの負担が相対的に軽く見えて、結果として他チームの業務までも回されるようになった。土日出勤も珍しくなかった。

そんな多忙な時期に、私を救ってくれたのが「ランニング」という趣味であった。

週1回の練習会は、私にとっての命綱

この多忙な時期でも、毎日30分のジョギングと、週1回のランニング仲間との練習会だけは欠かさなかった。気分転換にもなり、何よりも人間関係が職場とはまったく関係ないというのが大きかった。

仕事が溜まっていた時など、練習会後の夜10時ごろ再出社して残業を再開することもあった。週1回の練習会だけは譲らなかった。それは、気持ちを切り替えるための「避難所」だったからだ。

心が折れそうな時、逃げ場を持っているか

あの時期、もし趣味の世界がなければ、私は確実にメンタルを病んでいただろうと思う。仕事は終わらず、心身ともに限界であった。しかし、ランニングという趣味の世界があったおかげで、何とか乗り切ることができた。

会社の業務内容、人間関係、環境――それらの多くは自分の力では変えらず、運が悪く悪条件が重なれば、どんな人でも「どうにもならない状況」に陥る可能性があると思う。

病まないためにも逃げ場は必要

もし会社という世界しかなければ、仕事がうまくいかず、人間関係もうまくいかず、自信を失い、自己否定に陥る危険性がある。しかし、会社とは関係のない「第3の世界」、つまり趣味や外の人間関係があれば、それが心を保つ拠り所となる。

職場の悩みについても、外の人に話すことで「それってそんなに悩むこと?」と軽く言ってもらえることがある。外部の人と付き合うことで、自分を会社の外から見ることができ、視野を広げる助けとなる。

だからこそ、会社員生活を続ける上で「仕事以外の世界」を持つことは、人間関係のリスク分散にもなるし、病まないため必要なことだと感じている。

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