最近「残業キャンセル界隈」という記事を書いた。この話題はSNS上でも盛り上がっており、「残業キャンセル」が派生して「○○キャンセル」のようにキャンセルしたい対象が様々なものに波及しているようである。その○○の内容を読んでみると思わず同意共感してしまうものも多く感じる。
確かに会社員をやっていると業務に限らず、業務外の行事や雑務まで含めると、キャンセルしたいものは意外に多い。
そこで今回は私が特に強くキャンセルしたいと感じていることをいくつか挙げてみる。
大人数の飲み会やランチ会
このブログでも何度か触れてきたが、私は大人数の飲み会やランチ会が苦手である。特に部署全体で行われる忘年会や慰労会のような大規模な飲み会、部内会議の延長のような飲み会はキャンセルの対象になる。
理由は、参加してもあまり話せる相手がほとんどいないからである。部署全体となると参加者の多くは「微妙な関係の人たち」であり、親しいというより単なる顔見知りのような関係がほとんどである。
そして参加費も決して安くなく、それなりの金額を払わなければならない。お金を払ってまで、周りに気を使うのは御免である。
また、大人数の飲み会で良い思い出がほとんどないのも理由の一つだ。上司からの説教、場違いな空気、輪に入れない孤立感など、職場の飲み会では苦い思い出が多い。
飲み会の代わりにランチ会という話も上がる。しかし、昼休みは本来は自由に過ごせる時間である。そんな中、大人数で空気を読みながら食事をするのは休憩どころか気疲れしてしまう。
一方で、少人数で気の合うメンバーとの飲み会やランチ会ならば話は別である。気の合うメンバーならば気を使わずに会話できるし、気分転換にもなる。このような飲み会やランチ会ならば喜んで参加する。
意味の無い残業
残業は場合によってはやむを得ないと思うが、意味や意義のない残業は本当にやりたくない。例えば無駄な会議のための資料作り、使われるかどうかも分からないアンケートや調査の取りまとめ、似たり寄ったりの目標や計画の資料作成…。こうした業務のために残業を強いられるのは本当に苦痛である。
特に筆頭グループに配属されていると、このような「誰のためにやっているのか分からない業務」が集まってくる。意義が不明確な業務に時間や労力を割くのはモチベーションが上がらず、精神的にも消耗する。勤務時間内でさえ気が乗らない業務なのに、残業となると本当にうんざりする。
しかし、意義がはっきりしている業務や自分のスキルアップにつながる業務であれば残業も仕方が無いと思う。そして自分のキャリア形成に直結するような仕事であれば、残業も受け入れても良いと感じている。
ボランティア活動
私の職場では会社のイメージアップのためボランティア活動が推進されている。主な内容は清掃活動や植樹活動、地域貢献活動といった企業イメージアップの活動である。
頻度も多く毎月何かしらのボランティア活動が行われている感覚である。
そして、このボランティア活動には「一人年間2回」のような社内目標が定められている。まるでノルマのようであり、実態は「ボランティア」という名のサービス残業のようなものである。
さらに厄介なのは、参加者の取りまとめは筆頭グループが担当することである。そのため取りまとめ役という立場上、自分自身が不参加という選択肢を取りづらい。結果として、貴重なアフターファイブや休日の時間を会社のイメージアップのために捧げる羽目になる。
私は職場のボランティア活動を「奉仕活動」という名の会社のイメージアップのための無償労働だと感じている。社会貢献は否定しないが、このような形で半強制的にやらされる活動は、本当にキャンセルしたいと感じている。
香典・祝儀・寄付の集金
この業務も地味に面倒でやりがいを感じない業務である。
特に大企業では社員数が多いため、誰かの身内に不幸があれば香典の集金依頼が頻繁に来る。また寄付金の依頼も多く、一人○○円以上といった形で要請が回ってくる。そして例によって、その取りまとめは筆頭グループに押し付けられる。
取りまとめの立場となると、誰がお金を出したかを把握することになる。
金銭に関わるデリケートな内容なので、知りたくもない情報であるし、非常に嫌な気分になる。
そして集めたお金の扱いもまた面倒である。依頼元へ直接手渡す場合もあれば、口座振り込みで処理する場合もある。お金が関わっているためか少しでもルールを誤ると怒られるため非常にうんざりする。
業務をわざわざ中断して手渡しに行ったり、銀行へ行くことも効率も非常に悪いと感じている。
そもそも香典や祝儀、寄付といったものは個人の意思で行うものだと思う。
わざわざ社内に周知して強制的に集める必要はなく、親しい人や有志で行えば十分だと私は思っている。この業務もなくなって欲しい業務であると感じている。
組合活動の動員
最後に挙げたいのが組合活動の動員である。これについても別の記事で書いたが、本当に面倒で嫌気がさす。選挙前の街頭でのお手振り、ポスター貼り付け、夏祭りの対応、組合関係の会議出席など…。いずれも無償で時間だけが奪われる。
もちろん組合活動が必要であることは理解している。しかし、組合費も払ったうえで動員のために時間まで奪われるのは大きな負担だ。特にこちらの都合も考えず、一方的に休日や勤務外の時間を割かれるのは納得がいかず、これもぜひキャンセルしたいことの筆頭である。
まとめ
以上、私が職場でキャンセルしたいことを挙げてみた。大人数の飲み会や無意味な残業、半強制的なボランティア活動、香典や寄付の集金、そして組合活動の動員…。いずれも「時間と労力を奪われる割に得るものが少ない」と感じている。そしてキャンセルしたいものは仕事そのものでもなく、重要性もさほど高く無いものに多いと感じている。
結局のところ、大して重要でない業務や仕事に付随する活動が一番の負担になっているのだと思う。


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